Web検定 Webディレクションってどんな試験?勉強方法や合格に必要な勉強時間

先日、Web検定Webディレクション試験を受験しました。

名前こそ「Webディレクション」とありますが、企業のWeb担当者の中にも気になる方がいるかと思うので、今回は私が実践した勉強方法や合格するまでの勉強時間についてシェアしたいと思います。

目次

まずはじめに

前提として、WebディレクターやWeb担当になるのに、資格は一切必須ではありません。

しかし、スキルアップのために勉強したい人、何から学べばいいか分からない人にとっては、資格試験を活用するのもひとつの手ですよね!

また、企業によっては資格や検定を取得することで手当が出たり、評価されることもあるかと思います。

Webディレクション試験について少しでも気になっている方は、ぜひこの記事を読んで参考にしてみてください。

Web検定 Webディレクションってどんな試験?

Webディレクション試験は、株式会社ボーンデジタル運営の社団法人 全日本能率連盟登録資格で、Webディレクターはもちろん、Webサイトの運営・更新業務を担当している方も対象とした試験です。

試験概要

問題形式CBT方式(Computer Based Testing:コンピュータ画面に表示される問題に解答する試験方式)
試験時間90分(試験終了時のアンケート回答時間含む)
合格基準正解率70%以上
出題数65問
受験資格特にありません。どなたでも受験できます
受験料本体10,000円+税
※ 教育機関や団体受験では割引チケットが利用できます
試験範囲公式テキスト『ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック3 Webディレクション第3版』を中心に出題されます※注:試験問題の約2割は、Webに関わる人の標準知識をまとめた『ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック1 Webリテラシー 第3版』から出題されます
資格正式名称社団法人 全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webディレクター
資格有効期限2年間
引用元:Web検定公式サイト

Webディレクション検定で一番のおすすめポイントは、テストセンターで開催している試験とは別で、自宅での受験が可能な「リモート試験」がある点です。

身分証と静かな部屋、安定したWiFi環境さえあれば、試験期間内の好きな時間帯にアクセスし受験することが可能です。

受験までの流れ(リモート受験申し込み方法)

1. J-Testingで会員登録

2. ログイン後、「試験一覧」より受けたい試験を選択し申込ボタンをクリック

3. 申込情報を入力し、試験を予約

4. 完了

会場受験の申込方法はこちらのページを確認してね!

Webディレクション試験の出題内容(試験範囲)

検定公式ページにも書いてある通り、本番の試験はほとんど公式テキスト『ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック3 Webディレクション第3版』の内容から出題されました。

また、2割程度はWebリテラシー試験の公式テキストウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック1 Webリテラシー 第4版から出題されるようですが、こちらのテキストに関しては特に買う必要はないと感じました。

では、実際に私の勉強した内容をご紹介します。

Webディレクション試験の勉強方法

今回、私が試験対策に使用したのは、公式テキストとPDFダウンロード版の公式問題集の2冊のみ。

使い方はこんな感じです。

  1. 公式テキストを1章ずつ区切って読む。
  2. 問題集の同じ章を解く。
  3. 答え合わせ、必要に応じてテキストの説明を読む。
  4. 最終章まで上記1-3を繰り返す。
  5. 公式テキスト下部の重要キーワードを全ページ確認。

ちなみに、テキストも問題集も一周しかしませんでした。

実際に試験勉強をはじめる前は、TOEICや他の試験の対策で推奨されているように、問題集を3周くらいするつもりでいましたが、一度解いてみて、Webディレクション試験についてはテキストの内容がストレートに出ること、日本語や文脈からある程度選択肢を絞れること、試験時間は十分余裕があることなどの傾向が分かったため、一周で十分だと判断しました。

特にひねった問題や時間をかけて考えるような問題は出題されないため、基本的には公式テキストと公式問題集を2冊きちんと勉強すれば、業務未経験の方でも十分に合格することが可能だと思います。

すべて4択問題なので落ち着いて解けば大丈夫!それでも不安な方はウェブケン公式Youtubeチャンネルもチェックしてみてね。

Webディレクション試験合格に必要な勉強時間

私が試験を受けるまでに勉強した時間は、テキストの読み込みや問題集の解答、採点、見直し全て含め約15時間です。

勉強時間をスプレッドシートに記録していたのでちょっと恥ずかしいですが公開します。

余談ですが、当初10日間位さくっと勉強して受験するつもりで、早めにリモート受験の申し込みを済ませていたのですが、実はリモート受験は支払いが完了してから30日以内であればいつでも試験を受けられるので、申し込みをしたあとに少しだれてしまい、予定より受験日が遅くなってしまいました。

いつでも受験できるというのはそういったデメリット?もあるので、くれぐれもリモート受験を予定している皆さんも、受験可能期間を過ぎてしまわないようご注意ください。笑

Webディレクション試験を受験した感想

Web検定シリーズは、今回のWebディレクション試験が初でしたが、率直な感想としては、テキストの勉強は、現役ディレクターやこれからディレクター、Web担当を目指している方にとっても有益だが、資格をとる必要はあまりない。といったところです。(率直すぎ?)

理由はざっくり4点ほど。

  • 2022年時点では検定自体の知名度がそこまで高くない
  • 試験内容はWeb制作プロジェクトにまつわる幅広い知識をカバーしているが即実践できるハウツー的内容ではない
  • 出題形式が選択問題のみで、ディレクターとしての判断・手腕を問われるような内容ではなく完全暗記型の問題
  • 試験で間違えたところがどこか分からないため復習しにくい

これは良い悪いといった話ではなく、そういう試験だと認識した上で受けるなら有りだと思います。

また、好みの問題かもしれませんが、問題に「間違っているものはどれか」「必ずしも必要でないものはどれか」「含まれないものはどれか」のような、「〇〇ではないもの」を問う問題が多く、若干ストレスを感じました。

ひっかけみたいな問題で惑わすよりは、もう少し内容や選択肢自体を考えさせるようなものにしてくれたほうがよっぽどいいのに。

とはいえ、もちろん良い点もたくさんあります!

Webディレクション試験は、Web制作における工程管理や現状分析、サイト設計などのプロジェクトの一連の流れや業界の動向、専門用語などを幅広く学ぶことができるので、Web業界への転職を目指している方や駆け出しの方は勉強して損はないでしょう。

まとめ

今回は、私自身が実際に試験を受けて合格した、Web検定 Webディレクション試験(資格名:Webディレクター)についてご紹介しました。

検定試験としては若干気になる点もありますが、公式テキストはWeb業界に関わる方すべての人におすすめの内容となっています。

リモート受験を選択すれば、自宅でいつでも気軽に受験できるので、自分のスキルを確認したいディレクターや、企業のWeb担当者、これからWeb業界に関わる方など、気になっている方はぜひ公式テキストと問題集を解いて試験に臨んでみてください!

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この記事を書いた人

Ellyのアバター Elly Webディレクター

現役Webディレクターです。

これまでクライアント企業様と関わってきた中で感じたWeb担当者様の疑問や悩みを解消できるよう、少しでもお役に立てるような情報の発信を心がけています。

✳︎ホームページ制作やWebサポートのお仕事依頼はお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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