「スマホも使いこなせてるし、ウェブ全般得意でしょ?」
「古くなったホームページ、リニューアルの手配よろしくね。」
そんな上司の無茶ぶりで、うっかりWeb担当になってしまったあなたへ。
今回は、事業会社の「Web担当者」に求められる役割や、その仕事内容について解説します。
そもそもWeb担当って何?
Web担当の仕事内容は企業によって様々
Web担当って具体的に何をする人?そんな疑問を持ったら、まず検索エンジンで「Web担当 求人」と検索してみましょう!
すると、画像のように会社によって担当する業務範囲が大きく異なることがわかります。
Web担当と一口に言っても、SNSやブログの更新作業を任されるケースもあれば、デザインやコーディングスキルが必要なWebサイト制作を期待されるケースもあります。
また、中小企業なんかでは経理や受付事務など、他の業務との兼任としてウェブ全般を担当することもあります。
Web担当の役割は、様々な施策を行い自社の事業認知度と売上をあげること
事業会社のWeb担当に期待される基本的な役割は、「ウェブを活用して様々な施策を行い、自社の事業認知度と売上をあげること」です。
近年、多くの企業が自社のホームページやSNSアカウントを持っていますが、決してうまく活用できているところばかりではありません。
企業によって、任される業務範囲は異なるものの、事業会社のWeb担当者には、ウェブを活用して集客、顧客化し、最終的に会社の売上(利益)をあげることが期待されています。
Web担当になったら、何から始めればいいの?
①まずは自社の事業について詳しくなろう
「Web担当になったことだし、早速ホームページとSNSの運用を頑張ろう!」と意気込んでいる方、ちょっとだけお待ちください!
Web担当の役割でもお伝えしたように、ウェブ活用の最終的な目的は「自社の売上をあげること」でしたよね。
具体的な施策に取り組む前に、まずは自社が提供しているサービスや商品、ビジネスモデルなど、会社の事業について詳しく理解することから始めましょう。
会社の事業を理解することで、自社の強みや弱み、現状の課題などが浮かび上がってくるはずです。
これらの課題をウェブを活用して解決することこそが本質的な役割と言えるでしょう。
②自社のメインターゲットやペルソナを明確にしよう
自社の立ち位置がわかったところで、つぎはターゲットやペルソナを明確にしていきましょう。
ターゲットが「30代男性、公務員、東京都在住」などのざっくりとした属性であるのに対し、ペルソナは、名前や年齢、住所、職業、趣味など、自社のサービスを利用する一人の架空の人物を設定したものです。
できれば一人で行うのではなく、チームや上司、別の部署も巻き込んで一緒にペルソナを作成・共有することをおすすめします。
ペルソナの設定が難しい場合は、ターゲットをできる限り具体的にイメージするだけでも構いません。
やみくもに施策を打つよりも「どこに住んでいる、どんな人が、どんな時にどうやって自社のサービスを知り、なぜ購入に至ったのか」など、顧客像を明確にすることで、より効果的に顧客のニーズをおさえた戦略を立てることができるでしょう。
③ホームページ(Webサイト)の役割を考えよう
次は、Webサイトの役割や設置目的について考えていきましょう。
企業のWebサイトと聞いてパッと思いつくものには、「コーポレートサイト」があるかと思います。
コーポレートサイトは、会社概要やサービス、商品、IRなどがまとめられたサイトで、企業の顔であり、名刺代わりとなるサイトです。
でも、企業が運営するWebサイトには他にも様々な種類が存在するのです。
- コーポレートサイト
- サービスサイト
- ECサイト
- オウンドメディア
- プロモーションサイト
- ブランディングサイト
- リクルートサイト
- LP(ランディングページ)など
サービスサイトの目的は、商品・サービスを認知させ、購入に繋げること。リクルートサイトの目的は、求職者に自社の魅力を伝え、応募を促すことです。
その他サイトについても、それぞれに目的や果たすべき役割があって設置されているはず。ただ何となくホームページを作るのではなく、一度立ち止まってホームページを設置する目的についてじっくり考えてみましょう。
また、Webサイトを作成するにあたって気をつけなければならないことがあります。それは、サイトを訪れたユーザーがその目的をきちんと果たせること。
よくあるホームページの失敗例として、
「企業側が伝えたい情報を盛り込みすぎて、階層が深く、どこから読めばいいかわからない」またその逆で、「ユーザーがある情報を求めてサイトを訪れたが、目的の情報が得られなかった」といったケースがありあます。
サイトを実際に利用するのはユーザーです。
Web制作において重要なことは、とことんユーザーの視点に立ってサイトを作ること。
企業の設置目的とユーザーの利用目的がうまく重なれば、より効果的に期待する結果を得ることができます。
ユーザーの目的を満たしてはじめて、会社のWebサイト設置目的が満たされるんですね!
まとめ
ここまで、Web担当の役割や仕事内容、Web担当が最初にやるべきことについて解説してきました。
早くWebサイトを作りたい!とうずうずしている方も多いのではないでしょうか。笑
ですが、この初めにやるべき工程をすっ飛ばして制作に入ると、どこかで必ず目指すべき方向を見失い、「サイトは完成したけど何だかイマイチ」という結果に陥ってしまいます。
このサイトの運営者である筆者は、これまで沢山のお客様のサイト制作をお手伝いさせていただきましたが、社内でコンセンサスをとらずにいきなり制作会社にお任せ、という企業様ほど、関係者間での認識に相違があり、手戻りが発生してしまう、といったトラブルも沢山見てきました。
- なぜWebサイトが必要なのか
- Webサイトを設置することでどんな課題を解決したいのか
- ターゲットユーザーはどんな人で、サイト上でどんな行動を取ってほしいのか
- 最終的に叶えたいゴールは何か
晴れてWeb担当になった皆様は、ぜひ一度これらのことを考えてみてください。
このサイトでは、Web担当になった方が悩まれるであろう問題について、少しでも解決のお手伝いができるよう発信をしています。「こんなことが知りたい」というようなことがありましたら、ぜひお問い合わせフォームからご連絡ください!
この記事が、少しでもWeb担当の皆さんのお役に立てたら嬉しいです!ではまた。