マーケティング用語として一度は聞いたことがあるだろう言葉「ペルソナ」。
何となくペルソナを作成したほうがいいことは分かっているけど、でもどうやって設定すればいいの?そもそもペルソナって何だっけ。と悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
今回は、改めてペルソナの意味や設定するメリット、作成方法についてご紹介いたします。
ペルソナの作成方法だけ知りたい、という方はぜひ目次の「3.ペルソナの作成方法」から読んでね!
そもそもペルソナとは?
語源は「仮面」を意味するラテン語のpersona
そもそも「ペルソナ」とはどのような意味なのでしょうか。
ペルソナの語源は、ラテン語の「persona」にあります。元々は、「仮面」という意味をもつ言葉ですが、そこから派生して、人格や人物という意味をもつようになりました。
マーケティングにおけるペルソナは「自社サービスを利用する典型的なユーザー像」
マーケティングの世界では、自社のサービスや商品を利用している架空の典型的なユーザー像のことをペルソナと呼びます。
また、よく同じものだと誤解されるターゲットが「30代 女性」のような属性のみを指すのに対し、ペルソナは、「年齢、性別、職業、趣味、家族構成」など、より詳細な人物像を設定しています。
ペルソナ設定のメリット
顧客のニーズを理解し、ニーズを確実に満たしたサービス・製品づくりができる
自社の典型的なユーザー像を具体化することで、そのたったひとりに刺さる商品開発をすることができます。
例えば、レンタルスペースを運営する企業のペルソナがこのような人物像だった場合、どのような顧客ニーズが考えられるでしょうか。
ヨガ教室などのイベントを企画している女性をペルソナに設定した場合、もしかしたら、「おしゃれで清潔なパウダールームがある」ことが売りになるかもしれません。あるいは「フリーランスに特化した集客サポート付き会員制プランを作って、レンタルスペースを借りる顧客のビジネスを自社HP内で紹介」するような特典を作ると他のスペースと差別化ができるかもしれませんね。
このように、たった一人のペルソナを作成することで、その人に刺さる、より具体的な施策を打つことができるのです。
ペルソナの作成方法
①ペルソナを作成するための情報を集めよう
企業の場合、顧客リストや売上データ、顧客アンケート結果など社内に蓄積されているデータから、ある程度の利用者傾向がつかめるかと思います。
また、ホームページを運用している企業であれば、アクセス解析ツールを活用し、自社サイトに訪れているユーザー情報を洗い出しましょう。
ペルソナ設定のポイントは、何の根拠もない妄想で作らず、ある程度データから読み取れる事実を元に組み立てていくことです。
アクセス解析ツールは、ネットの情報も多く、無料で利用できるGoogleアナリティクスがおすすめです!
②プロフィール(ペルソナ設定項目)を作成しよう
①のステップで、自社のターゲット属性が明確になったら、そこから細かな項目を設定し、いよいよペルソナを作っていきます。
<ペルソナ設定項目>
・名前
・性別
・年齢
・居住地
・職業
・趣味
・家族構成
・利用SNS
・仕事の課題や目標 など
項目は、必ずしも上記すべてを書き出す必要はありません。また、これらの項目以外にも設定しておくと役立ちそうな内容があれば、ぜひチームで書き出してみてください。
各項目の書き出しが終わったら、最後に、ユーザーが自社サービスを利用するまでのストーリーを考えてみましょう。
作成したペルソナが、「いつ、どんな時に、どのような悩みを抱え、自社の商品にたどり着いたのか」具体的にイメージすることで、より効果的なアプローチをすることができます。
ペルソナ設計の注意点
最後に、ペルソナは一度作成したまま放置しないよう注意しましょう。
定期的に社内や外部のデータを分析し、現在の施策が現実とかけ離れていないか、きちんと効果がでているかを確認してください。
まとめ
今回は、事業戦略に重要な「ペルソナ」について解説しました。
一部ではペルソナマーケティングはもう古い!という声もでていますが、大切なことはあくまでもユーザー視点にたってサービス・商品開発や施策を行うことです。
Web集客が重要な役割をもつ現代において、ペルソナ設定はかかせない施策のひとつ。
ぜひ、社内の担当者みなさんで一緒に作ってみてくださいね!